• 『夢見るリアリスト』

    1991年7月、海竜社

    ニュースキャスターとして一年余り『週刊読売』に連載したコラムや、『月刊朝日』などに掲載されたエッセイをまとめた第一エッセイ集。表題である『夢見るリアリスト』には、常に現実を直視する勇気を持ちながら、理想とする社会のあるべき姿に近づこうと努力するジャーナリストとしての覚悟や志がこめられています。「現実と夢(理想)の狭間で引き裂かれるしんどさこそが、生きている実感、生まれてきた意味」という筆者の言葉通り、スタジオのみならず各ニュースの現場で様々な不条理に遭遇し、それでも報道の使命をまっとうしたいと苦悩する若きキャスターの熱気を感じられる一冊です。