目的は「そのままの」意見発信
畑恵氏のインターネットへの関心は「まず発信ありき」だ。
95年10月に自身のホームページも開設。憲法改正の是非についてアンケートを集めるなど、積極的に利用している。最大の目的は「自分の意見をそのまま伝える場を設けること」と意外に素朴だ。というのも「政治家の発言は、マスコミのフィルターを通してセンセーショナルに扱われがち。実は話を聞いてもらう場があまりないから」と言う。
準備を進めていた当時はホームページによる情報発信がここまで影響力をもつとは予想していなかったそうだ。「最近は、掲載したメッセージをマスコミに転用されることもある」と、その成果に満足そうな表情を浮かべている。
もちろん情報収集にも利用している。もっぱらのぞいているのは朝日新聞や日本経済新聞などのホームベージ。そのほか、若者の先端文化に触れるために「富ケ谷」(URL:http://www.eccosys.com/index‐j.html)や、趣味のアートにかかわるフランス文化省(URL:http://www.web.culture.fr/)のホームページなども見る。
登録するブックマークは厳選。見なくなればすぐ捨てるので、フォルダーを設けて整理などはしていないそうだ。サーチ・エンジンは使ってYahoo!。実際には、大手コンピューター・メーカーでソフトウェア開発に携わる弟の理(おさむ)氏に、知りたいことを伝えて検索してもらうことが多いという。
●畑恵氏は日英仏の3カ国語に対応したホームページ (URL:http://www.k-hata.or.jp/index.html)を開いている
前回の参院選挙に初当選した畑恵さん
本人のメッセージも聞けるホーム・ページ
「今週のトピックス」では毎週1回、政治の動きに関する最新情報が掲載される。また、その他には各所属委員会での質疑応答要旨や海外視察レポート、読者へのメッセージのコーナーが掲載されるなど、畑議員の政治家としての働きやポリシーが分かりやすく編集されている。外務委員会での質疑応答では、わが国における女性の人権に対する認識や従軍慰安婦問題についての池田外務大臣との討論が掲載されおり、興味深い。ホーム・ページでは、新聞やテレビでは分かりにくい政治家の「本音」をかいま見ることができる。