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作新学院新聞 − 169号

「生きること、その意味と喜びを」



 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、お子様のご成長を見守ってこられたご家族の方々も、さぞかしお慶びのことと心よりお祝い申し上げます。

 21世紀の幕開けに、ここ「作新学院」で新たなスタートを迎えられる皆さんには、是非とも充実した学校生活を送って頂きたいと心から願っております。言うまでも無いことではありますが、学校は決してお勉強だけをする場ではありません。特に作新学院では、各種のスポーツや文化活動にも重きがおかれており、そのすべてを通して皆さん方が、これからの時代を“生きる”ために必要なあらゆる“力”を身につけて頂くことを目標としております。

 しかし一言に「生きる力」と言っても、知力・体力・精神力さえ身につけばそれで十分でしょうか。私は人間が生きる上での最大の原動力は、生きることの“意味”を知ること、自分の人生には大切な意味が存在すると感じられることだと思っています。昨今、無軌道な行動に走って他人を傷つけたり、無気力・無関心で社会に適応できない若者が増えていますが、こうした人たちは、自分がこの世に“生”を受けた意味を、まだ知らずにいるのでしょう。

 では、生きることの意味は、どうしたらわかるのでしょうか。それは自分が誰かに必要とされている、かけがえの無い存在だと思われているということを実感することから始まると私は考えます。本校の校歌には「我らが愛の学院に」という歌詞が繰り返し歌われていますが、「一校一家」のモットーのもと、作新学院一同は皆さんお一人お一人を家族のようにかけがえの無い存在として受けとめています。私どもにとって誰にも代え難い、唯一無二の大切な存在だからこそ、怠惰を戒め学習することを勧め、生活指導も細かに行い、時には本気で叱ることもあるのです。

 生きることの意味を知って頂けたら、次のステップとして、今度は是非“生きる喜び”を本校で沢山知って頂きたいと思います。ただ人生には楽しいことばかりではなく、辛いこと厳しいことが山ほどあります。でも傷つくことを恐れず、苦労することを嫌わず、困難に勇気を持って立ち向かえば、必ずそれを乗り越えた時、それまでの苦しさを一瞬で吹き飛ばしてしまうほどの大きな喜びが皆さんを待っています。「苦しい時は、上り坂」という諺があるように、しんどいなと皆さんが感じる時こそ、自己は向上しているのです。

 おしまいに保護者の皆様におかれましては、是非とも「作新学院」の教育に積極的にご参加されることを心から期待いたしております。万国を問わず子供にとって第一番目の先生は親御さんであり、そのご協力があってこそ、本校の目指す教育も実を結ぶことをご理解いただければ幸いです。


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